「機能の説明」に戻る

<9g> 3-3-1-1-11)時間指定自動流し

この機能を指定する画面を表示
9i 9s 9g&9h
× × 2-3) 原稿前ロールウィンド

原稿前ロールの「前ロールA」を流すタイミングを1行づつ指定したスケジュールを読み込んで、ビデオなどの字幕を自動的に流す事ができます。スケジュールは、「前ロールB」に読み込みます。

流す原稿の1行に対して、スケジュールも1行づつ、半角で「01:10:20:000」(時:分:秒:ミリ秒)の様に指定します。つまり、原稿ファイルとスケジュールファイルは、全体として同じ行数になり、同じ行番号同士が対応しています。
スケジュールファイルは、前ロールと同じテキスト形式です。
指定時間は、「23:59:59:999」を越える指定はできません。
「この時、指定時間を時刻とする」のチェックを入れると、スケジュールは、時刻になります。時刻は、さかのぼって指定できません。(つまり、お昼に朝の時刻は指定できません。)
「1分間に流す文字数」の指定は、無効になります。(1文字づつ流す事はできません。)
「前ロールBのスケジュールで流す」のチェックを入れた時に、「前ロールB」の行数や時間指定が合っているかの検査をします。大きなファイルですと時間がかかるかもしれません。

「時間を全体に遅らせる」に秒数を入れると表示を出すタイミングを遅らせる事ができます。遅らせる秒数は、下のスライドバーでも指定できます。スライドレバーは、矢印キー(10分の1秒ずつ)とPageUp,PageDownキー(1秒づつ)でも操作できます。このスライドレバーは、流しながらタイミングを微調整するために作りました。
−90秒から+90秒まで調整できる。

「指定時間を伸縮させる。1時間当たりの秒数」の秒数を入れると、指定時間の長さを微調整できます。これは、ビデオの再生時間がパソコンの時間と微妙にずれている時に使います。例えば、5秒を指定すると、1時間のスケジュールを1時間5秒に調整して流します。−5秒を指定すると59分55秒に調整して流します。−3240秒を指定すると1時間のスケジュールを6分で流します。これは、ちょうど10倍の速度です。これよりマイナスの値は指定できません。
この「時間を全体に遅らせる」と「指定時間を伸縮させる」は、時刻指定では指定できません。

「前ロール連動」と「前ロール自動流し」の境界は、マウスで移動させることができます。
テレビの字幕の様に出す場合は、「表示2」ページの「表示スクロール速度」の「静止型表示」のチェックを入れて使うと良いと思います。


<注意>
a)時間指定で流す時は、必ず「前ロールB」の時間指定が「折り返されずに1行で中央部に表示」される状態にしてください。ウィンドの幅を小さくして、時間が2行に渡る表示になるとエラーになります。
b)自動で流している時に、前ロールの片側をスクロールさせないでください。
c)前ロールの最後の行は流れません。最後に1行ダミーの行を記入してください。



この機能を使って、ビデオなどの字幕を自動で流す事ができます。
映画の字幕のようにスクロールしない字幕を出したいのなら、sシリーズの「スライド前ロール」の時間指定機能を使います。

<使用例1(時間指定)>
a)次の様な前ロールとスケジュールを準備します。

前ロール       スケジュール

A:良い天気ですね。 00:00:00:000
B:本当ですね。   00:00:05:000
A:でも明日は雨です。00:00:10:000
B:それは残念です。 00:00:15:000

b)前ロールを「前ロールA」に、スケジュールを「前ロールB」に読み込みます。
c)「前ロールBのスケジュールで流す」にチェックを入れます。
d)「流す」のボタンを押します。
前ロールAに表示されている行から流し始めます。前ロールBのスケジュールは、自動的に前ロールAと同じ行番号になります。
e)止める時は、「停止」のボタンを押します。

スケジュールの時間指定は、「流す」のボタンを「押した時の時計の時刻」とその時の「スケジュールの時刻」を基準して計算します。したがって、表示がずれた時は、「流す」のボタンを押すと、その時点でずれがリセットされます。また、スケジュールは「00:00:00:000」から始める必要はありません。例えば「10:20:30:000」からスケジュールが始まっていても、相対的な時間を計算して前ロールAを流します。ただし、「23:59:59:000」を越える事はできない事に注意してください。

<使用例2(時刻指定)>
a)次の様な前ロールとスケジュールを準備します。

前ロール       スケジュール

まもなく開演です。 18:55:00:000
席についてください。18:55:05:000
開演します。    19:00:00:000

b)前ロールを「前ロールA」に、スケジュールを「前ロールB」に読み込みます。
c)「前ロールBのスケジュールで流す」と「この時、指定時間を時刻のチェックを入れます。
d)「流す」のボタンを押します。
指定した時刻(18時55分)になると、前ロールAの表示されている行から流れ始めます。
e)止める時は、「停止」のボタンを押します。

時刻指定して流している時、途中で5分の休憩などが入り、全体がずれてしまう場合があります。この時は、「時刻で流す」のチェックを外し、時間指定で流してください。会議などが再会した瞬間に「流す」のボタンを押すと、その瞬間を基準に、それ以降の前ロールを流し始めます。
時刻指定では、「時間を全体に遅らせる」と「指定時間を伸縮させる」は指定できません。

<仕様例3(ビデオとタイミングを合わせる)>
a)ビデオの再生時間表示とIPtalkのスケジュールのずれを調整します。
次の様な前ロールとスケジュールを準備します。

前ロール       スケジュール

開始       00:00:00:000
1時間      01:00:00:000

ビデオの再生時間を0時0分0秒にしてから、前ロールと同時に再生します。
IPtalkが「1時間」の前ロールを流した時のビデオの再生時間を記録します。
ずれていた秒数を「指定時間を伸縮させる」に入れます。1時間5秒でしたら「5」、59分55秒でしたら「−5」です。

b)本番で、「表示」のボタンを押すタイミングがずれた場合。
「表示」ボタンを押すのが早すぎて、前ロールが先に出る時は、「時間を全体に遅らせる」のスライドレバーを右にずらして、前ロールを出すタイミグを遅らせます。
「表示」ボタンを押すのが遅れて、前ロールが遅れて出る時は、次の行を出す時に、タイミングを合わせて、もう一度「表示」ボタンを押します。

この様にIPtalkでは、表示を遅らせる事をスライドレバーでできますから、最初に「表示」ボタンを押す時は、早めに押し、表示を見ながらスライドレバーで微調整するのが簡単だと思います。


<静止型表示をする場合>
「表示2」ページの「表示スクロール速度」の「静止型表示」のチェックを入れると、1入力を前の表示を消して一番上から一気に表示します。つまり、スクロール無しで、ポンポンと表示されます。(「空行のみ改行」「入力文の表示位置の表示」は同時に使う事ができません。自動的にチェックが外れます)

「機能の説明」に戻る