4-100-19)集団で討議する方法として、ランにつながれたコンピュータを利用して、チャットのような形でみんなでディスカッションできないか?


Q:030316
聴覚障害を持つ学生が来年度より入学してきます。集団で討議する方法として、ランにつながれたコンピュータを利用して、チャットのような形でみんなでディスカッションできたらいいのにと考えています。どんな方法があるのか、また、どんなハードやソフトが必要なのかなど、教えてほしいのです。


A:
ご質問の件ですが、詳しい状況が判りませんので一般的に、思いつくままに書いてみます。

1)コンピュータを利用して、チャット形式でみんなでディスカッションする方法
IPtalkは、まさにこのような目的のために作られたソフトです。方法についてお話する事は、そのままIPtalkの使い方を説明することになります。(ホームページにマニュアルが置いてあります)
方法としては、全員が、自分の発言を自分で入力する場合(これをチャット方式と呼ぶことにします)と、一部の人、または、全員の発言を専任のオペレータが入力する方法(情報保障方式と呼ぶことにします。)があります。
我々が活動しているボランティアは、後者の「情報保障方式」です。主に、講演会や会議などで入力してリアルタイム字幕を表示しています。
前者の「チャット方式」の場合、参加している人の入力速度がある程度ないと、伝達されるて情報量が極端に少なくなってしまい、ディスカッションという言葉であらわされる、思考相互作用(と言うのが適当かどうか判りませんが)からくる話の発展がなくなってしまうかもしれませんね。
しかし、「情報保障方式」は、直接のコミュニケーションではないので講演会などには向いているでしょうけれど、ゼミなどでは、直接的な「チャット方式」が良いような気もします。
IPtalkは、事前に用意した原稿を流す機能(「前ロール」と言っています)もあるので、テキストや資料などを流しながら議論を進める事も可能だと思います。
ネットワークが発達して、文字によるコミュニケーションが普通になると、難聴が「大きな」ハンディキャップにならないコミュニケーションの場もあるという事を、以前に議論したことがあります。ただ、実世界の実時間のコミュニケーションでは、なかなかそれが実現する機会は無くて、それは想像の世界でした。この試みは、とても興味があるテーマと思いました。

2)どのようなハードとソフトが必要であるか?
ソフトは、IPtalkのみで可能です。IPtalkが動作するパソコンは、Windows95以降です。(つまり、大抵のパソコン(マック以外)で大丈夫です。)ネットワークに接続できることが必要ですが、これは、大抵のパソコンで満たしている条件と思います。教室に、ネットワークに接続されたパソコンがあれば、IPtalkをインストールするだけで可能です。

脈絡なく、思いつくままに書いてみたので、質問の答えになっていないかもしれません。
具体的に聞いていただくと、より望まれている答えを書くことができると思います。

よろしくお願いします。


Q2:
大変便利で有効なソフトと思います。「チャット方式」で聴覚障害の学生が集団的な討議に参加する能力をつけていく際の効果的な助けになると思います。現在、6台で使えるようにしました。
6人の「入力部」を「モニター部」で見たいのですが、どうしたらよいかお教えください。現在は、「8人モニター」にチェックを入れておりますが、最初の1人の入力しか見えません。また、「自動的に上から入力順に表示」のチェックチェックボックスが見つかりません。


A2:
大勢の入力部を見るのは、8人モニターを使います。
8人モニターは、「補助W」ページの「8人モニター」の「モニター表示」のボタンを押します。
「8人モニター」のウィンドが表示されますので、下にある「自動的に上から表示する」のチェックを入れます。
「モニター部」は、パートナー(1名)の入力をモニターするものです。