4-100-5)吹き出し字幕
吹き出し字幕(画面のある箇所を説明する方法)
ビットマップ背景とマウス左クリックすると表示を移動できる事を使うと、吹き出し字幕ができます。
「表示2」ページの「背景ビットマップ」で「矢印」のボタンを押すと、内蔵されている矢印の背景を読み込みます。次に表示の大きさを、ウィンドの枠をつまんで小さくします。F1キーを押すと、枠なし表示になり、ウィンドの下に赤の矢印が表示されます。この状態で、表示をマウスで左クリックしたままドラッグし、矢印を説明した部分に合わせて入力すると、その部分の説明を直接的に表示できます。
内蔵矢印は例です。文字色や背景色などで見やすい矢印の背景を作ってください。
表示の高さを小さくすると入力した文が上に流れて消えてしまいます。このような時は、F3キーを押して、表示の大きさに表示行数と行間を合わせてください。
他のウィンドを操作した後、表示をクリックしてフォーカスを移してもF2やF3などが効かない場合があります。このような時は、F1キーでタブを表示し、「表示1」ページの「表示専用」ボタンを押して、表示しなおしてください。
枠無し表示時は、カーソルが消えます。表示したい時は、マウスの右クリックすると現れます。「表示2」ページの「マウスカーソルの非表示」のチェックを入れていた場合は、チェックは自動的に外れます。
これは、次の様な使い方を想定しています。
ワープロなどのソフトウェアの使い方を説明する場合、「このボタンを押します」という言い方が普通です。しかし、これを「このボタン」と入力してしまうと、説明者の動作(画面上のボタンを棒などで示す動作)と完全に同時に表示しなければ、利用者には何が何だか判らなくなってしまいます。(たとえ入力できたとしても、利用者は、情報保障の画面と、説明の画面を同時に見る必要があり、これが負担なのは明らかです。)しかし、これを「表示設定の保存ボタン」と言い換えて入力するのを求めるのも難しい事だと思います。
そこで、パソコンの操作を説明しているプロジェクターなどの画面に、矢印付きで「このボタンを押します」という表示をしてしまおうという発想です。したがって、通常の情報保障は別に行われている事を想定しています。
聴覚障害者を対象としたパソコン講座が計画されていると思います。講師も、「このボタンを押します」とその場で言ってしまっては説明にならない事を考慮して説明資料を準備すると思います。しかし、その場で質問も出ると思いますので、この機能を使って、画面をうまく説明してもらえたらと思います。利用する場合は、講師と入力者の事前打ち合わせが必要だと思います。
5)「表示2」ページの「背景のビットマップ」で、背景を2つ読み込める様にした事で、吹き出し字幕を改良しました。
2つの背景の切り替えは、ビットマップ背景を表示している状態で右クリックする。
従来、右クリックだった「マウスカーソル表示」は、Shift+右クリックに変更した。
読み込んだビットマップ背景の「消去」ボタンを追加した。消去は、「表示1」ページの「表示部」の「背景色」で指定した背景色で塗りつぶす。消去ボタンを使う場合は、読み込むビットマップ背景の色深度を24ビットにしてください。256色の色深度(8ビット)で作られたビットマップ背景(例えば、Windowsの壁紙として標準的についている雲.bmpなど)を読み込み、消去ボタンを押すと背景色とは異なる色になる場合があります。
これは次の様な使い方を想定しています。
a)内蔵矢印を背景1に、背景2を消去(白)にします。
a1)「左クリック移動」のチェックを入れます。
b)ウィンドの大きさを小さくし、「表示用」にし、F1キーで枠無し表示にします。
c)Shift+右クリックでマウスカーソルを表示します。
d)右クリックし、背景を切り替え、矢印を表示します。
e)左クリックで、画面上の説明したい位置まで、表示をドラッグします。
f)矢印部分の説明を「表示に収まるくらいに」入力し、表示します。
g)説明が終わったら、右クリックし矢印を消し、通常の表示をします。
つまり、「吹き出し字幕」をする事を想定しています。
矢印を表示し、その部分の説明を入力し表示します。
説明が終わったら、説明文は、Enterで上に消し、矢印も消します。