2004年2月20日高知市立朝倉第二小学校の要約筆記体験学習の様子

高知県の高知市立朝倉第二小学校で要約筆記体験学習が行われました。
この体験学習は、難聴の藤原さんが小学校のコンピュータクラブのボランティアに参加して、パソコン要約筆記を紹介したことがきっかけの一つになったそうです。
昨年、パソコンの入れ替えでコンピュータクラブができない日に、藤原さんたちボランティアがパソコンを持ち込んでパソコン要約筆記の実演をしたのだそうです。
子供たちの発言をリアルタイムで全文入力したり、難聴についての藤原さんの話に前ロールを流したり、小学生たちも自分の名前などを入力したとのことです。この日のコンピュータクラブには校長先生はじめ、大勢の方が見学で参加されたそうです。
そのような経緯があり、2年目の今年に、同校の総合学習の時間に組み入れて、障害理解と要約筆記体験の時間となったのだそうです。
この体験学習を担当されたコンピュータクラブの先生は、パソコン要約筆記者養成講座の応用に参加して理解を深められたとのことです。
藤原さんが難聴について話をしています。左のスクリーンに説明資料を、右のスクリーンに字幕を表示しています。下に8人モニターを出して、パソコン要約筆記は、大勢が協力して字幕を作っているのが分かるようにしています。
入力は、高知工科大学のPC要約筆記サークルのみなさんです。
 
「よさこいピック高知」の時のパソコン要約筆記について説明する高知工科大学の野中先生です。右のスクリーンで、話している内容をリアルタイムに入力し表示するのを実演しています。
他にも、「聞こえない」ということや「字幕が役立つ」ことを理解するために、音無しの校長先生の話のビデオを流し、次に、そのビデオに字幕を付けて流すという体験学習も行ったそうです。
 
準備をする高知工科大学PC要約筆記サークルのみなさん。
会場の体育館に入って来た小学生たちが、何が始まるのかと興味津々で準備を見ています。
この体験学習の様子は、高知新聞で、高知工科大学生のボランティア活動として紹介されたそうです。
 
パソコン要約筆記の表示を説明した資料です。
それぞれのパソコンで手分けして入力した文を合体させて1つの文を作るという説明です。小学生に分り易いように工夫されています。この方法を実際に小学生たちに体験してもらったそうです。
 
小学生たちが、「連携入力」の体験をしているところです。
パソコンに番号を付け、野中先生が読み上げる文を番号順に分割して入力して行き、全員の文が完成したら、1番さん、2番さんとエンターキーを押して、スマートに字幕がでていくところの体験をしたそうです。
 
説明は、高知の藤原さんから提供していただきました。
画像は、高知市立朝倉第二小学校から提供していただきました。

高知市立朝倉第二小学校のホームページに「要約筆記体験学習」のページがあります。(「学校行事等」の項)