2004年9月12日
山形県の長編アニメ「ハードル」上映会の様子

9月12日(日)山形県県民会館で行われた、長編アニメ「ハードル」の上映会の様子です。「パソコン要約筆記やまがた」では、4年前にパワーポイントで字幕をつけたことが一度あったそうですが、IPtalkを使う字幕は初めてだったそうです。スライドエディターを使って前ロールを作り、9sシリーズのスライド前ロールで表示しています。この後、山形県内各地で字幕付きで上映会をする予定だそうです。
 
表示は黒バックの白文字で、ルビ付き縦書き2行です。フォントは「シネキャプション」というフリーフォントを使っています。このフォントは、映画らしくて良いと好評だったそうです。字幕は、映画の横のスクリーンに直接投影しています。写真では、字幕の黒バックがかすかに白く見えているいますが、画像処理しているためで、実際は見えません。
ふつうは字幕がつかない日本映画に字幕がつくと聞き駆けつけたというろうの方から「字幕のおかげでよくわかってたいへん良かった」と感想があるなど、大変好評だったとのことです。また、健聴の方からも、「字幕を見てより理解が深まった」という感想があったそうです。
 
山形県県民会館は1500席の大きな会場です。3列目を取り外しテーブルを置いて、4列目に入力席を設置しています。表示用と字幕流し用パソコンの他に、トラブルがあった時のために予備のパソコンを1台用意しています。暗い場内ではパソコンの光がもれてじゃまにならないように黒い大きな紙でパソコンの回りを囲んだとのことです。
映画のシナリオをメンバー8人で手分けして入力し、「スライドエディタ」でスライド前ロールにしたそうです。8人で手分けしたため、、要約度や、語尾の処理等、担当者それぞれの個性が出て、それを統一するのに苦労したそうです。
字幕流しは、8人がそれぞれ自分で入力したパートを担当したそうです。
 
プロジェクター:NEC LT260JK 2400ルーメン
表示用パソコン:富士通BIBLONE7/800
表示用IPtalk:9s69、前ロール用IPtalk:9i39
前ロール作成:se5

スライドエディター簡単設定
画面の大きさ:1024×768
位置と大きさ:左1/4
字幕の種類:縦ルビ付き
文字大きさ:48ポ(フォント:シネキャプション)
背景色:黒
文字色:白
 
画像と説明は、「パソコン要約筆記やまがた」のやまみちさんから提供していただきました。