2009年10月10日〜10月12日
新潟県の「第9回全国障害者スポーツ大会」(トキめき新潟大会)のパソコン要約筆記の様子
5)トキめき広場のパソコン要約筆記の様子


「トキめき広場」は、他県では一般的に「ふれあい広場」と呼ばれている催しです。トキめき広場の要約筆記班は、その中のステージアトラクションのみを担当し、式典チームからの応援を含め、総勢11人でした。
メイン会場である東北電力ビッグスワン脇の「カナール広場」というところに特設のステージを設置し、その横の大型LEDビジョンに情報を表示しました。
 
リアル・前ロールを含めた入力者は、最多で9人と、入力者だけで1班の最大数の9台となってしまいます。そこで、表示機、ITBC無線配信機、テロップ用前ロール機などの連係に影響しないPCをB班に固定して、入力者全員が常にA班にいれるようにしました。
 
 情報保障画面は、IPtalkの2ndモニター機能、パワーポイントの発表者用ツールを使い、大型ビジョンには、セカンダリモニタの画面を表示。
 
背景としているパワーポイントの画面は、基本的には1パターンしか作りませんでしたが、本大会キャラクターのトッキッキのイラスト(出し物ごとに変える)を入れ、現在行っている出し物の名称を常に表示することにより、いつ来場しても何の出し物が行われているかわかるようにしました。
 歌については、すべて事前に資料を入手できたため、すべて前ロールを作成することができました。なお、歌の最中は、歌詞を表示するとともに、IPtalkの2ndモニターの最上部に歌の題名をテロップ機能で常にスクロール表示させました。
 
 また、試行的ではありましたが、ITBCを使ったPSP等への無線配信も実施しました。
県聴覚障害者情報センター等の協力により、県内聴覚障害者への周知を行い、県内の関係者のみへの案内でしたが、文字部分の情報保障を大会期間中、終日配信し続けました。
PSP、DS、iPhoneなど、同時に受信したのを確認できたのは最大で5台ほどと少なかったですが、受信範囲が想定以上に狭かったこと、また、屋外での使用のために明るくて画面が見づらかったことなど課題は残したものの、おおむね良好に配信を行えました。
 
 大会前日の事前セッティングが台風18号の影響で急遽できなくなるというハプニングもありましたが、ベテラン・新人それぞれのメンバーが力を合わせて、よい情報保障ができたと感じています。
 
会場は新潟市の東北電力ビッグスワンスタジアム カナール広場、情報提供は片野 雅義です。