5-1-15) 15日目 スクロールリモコン(9hシリーズ)

(「保存」ページの「初期値に戻す」のボタンを押してから実習してください。)

この機能は、9hシリーズのみです。

スクロールリモコンは、利用者が自分用の表示パソコンを目の前に置いて自分で操作する事を想定しています。

弱視の方などに大きなフォント(72ポ)で表示した時、一方的に文を流してしまっては読み取る事が難しくなります。
このリモコンを使うとスクロールを止めて表示済みの文を遡って見る事ができます。

「補助W」ページの「スクロールリモコン」の「リモコン表示」ボタンを押すとスクロールリモコンが表示されます

リモコンにフォーカスがある状態(クリックしてある)でEnterキーを押すと、表示が停止します。
停止中は、↓キー、↑キーで表示を手動スクロールできます。
もう一度Enterキーを押すと、自動スクロールにもどります。
戻った時は、入力されている最新行を表示します。

では、実際にやってみましょう。
試すには、2台のパソコンが必要です。

  (9hシリーズのみ)  
No 操作 操作した時の反応
A1 「補助W」ページの「スクロールリモコン」の「リモコン表示」ボタンを押します。 「表示・入力」ページが表示されます。
「スクロールリモコン」がパソコンの画面の左上に表示されます。
A2 Enterキーを何度か押してください。 「スクロールリモコン」の表示が「停止中」と「スクロール中」に切り替わるのを確認します。
「停止中」は、「表示・入力」ページがワープロ画面になっています。
A3 「スクロールリモコン」を「スクロール中」にします。
他の人に文を流してもらいます。
表示部に文が流れます。
A4 表示が流れている内に、Enterキーを押して「停止中」にします。 表示が止まります。
A5 さらに何か入力してもらいます。 表示が流れないことを確認します。
A6 ↑キーと↓キーで表示を上下します。 表示を移動できることを確認します。
A7 Enterキーを押して、「スクロール中」にします。 最新の行からスクロールが再開します。

注意 スクロールリモコンにフォーカスが無いと動作しません。
Enterを押しても動作しない時は、一度、スクロールリモコンをクリックしてください。

余談
弱視の方ばかりでなく、通常の視力を持つ方からも、「PCは速過ぎるので、必要な部分だけ流し読みをしている」と聞きます。それなら、読みたい部分を利用者が選択できる手段を提供するのが合理的と思って作った機能です。
「スクロールリモコン」の機能は、非常に単純なのですが、この機能を使ってみて、利用者が字幕を操作できる(選択できる)可能性を、パソコン要約筆記の利点として考えてみる機会になればと思います。
例えば、要約度合いの異なる字幕を複数流して、通常は、80文字/分程度の要約度の高い字幕を見ていて、興味のある時だけ全文入力の字幕に切り替えるなどです。あるいは、非常に長い会議や講演会などの場合は、もしかしたら、10文字/分程度の、本当に話しの流れだけ、概要だけの字幕が良いという要求もあるのかもしれません。
利用者の方は、その様な可能性があるという事を知らないので、要求として上がって来ないという事があるかもしれません。
余談
2
2003年追記
即時性を補うために8人モニターを表示したり、テロップを表示するという、複数字幕の同時表示は普通に行われるようになって来ましたが、利用者が操作するということについては、あまり聞きません。

以上で、15日目の勉強は終わりです。
お疲れ様でした。