s5-1-23)
映画などの自動流しルビ付きスライド前ロールを作る方法
(テキスト形式)
IPtalkのホームページにある「前ロールの例題」の「例1)s31以降用のスライド前ロールの基本例」を使って試してみます。
前ロールの例題は、他のと一緒に圧縮フォルダーに入っています。→mae_roll.zip
この中の「sfx_iptalk9s31_demo1」を使用します。
C「説明」ページより
<テキスト形式でルビ付き時間指定前ロールの作り方 (030518更新)9s31>
1)メモ帳などでテキストで前ロールを作り、i(g,h)シリーズの「原稿前ロール」か「テンプレート前ロール」で時間に合わせて流します。
この時、「入力1」ページの「入力の記録」のチェックを入れます。
「説明」ページに以下のような入力記録が残るので、「保存」ボタンを押して保存します。
(★面倒な場合は、下のファイルを読込む2)から試してみてください。)
●iシリーズの入力記録
(1【例】iシリーズ入力記録.txt)
-----------------------------
0:39:30:379,[自分],スライド前ロールの時間
0:39:31:851,[自分],流しは映画などに字幕を
0:39:33:473,[自分],付けるのに便利です。
0:39:37:339,[自分],時間を指定するのは手間
-----------------------------
2)これを9s31の「スライド前ロール」「保存」ページの「入力記録の変換読込」で読込ます。
読み込んだ後、「自動流し」の「始/次」ボタンを押すと、1行づつ指定時間通り流れます。
「残り時間」の枠に、次に流れる時間が表示されます。
3)複数行を1ページにまとめて流したい時は、次のようにします。
「保存」ページの「テキスト形式変換」の「変換保存」ボタンを押して保存すると以下のような時間付きテキスト前ロールになります。
●時間付きテキスト前ロール
(2b【例】時間付きテキスト前ロール.txt)
-----------------------------
$設定$,1000,,「$設定$」,「番号(半角)」,「設定値(半角)」,
(中略)
$設定$,1000,,−−−−−ここから下が前ロール−−−−−−−
,0:39:30:379
スライド前ロールの時間,,clBlack
,0:39:31:851
流しは映画などに字幕を,,clBlack
,0:39:33:473
付けるのに便利です。,,clBlack
,0:39:37:339
-----------------------------
これをメモ帳などで、次のように編集します。
●(3b【例】編集済み時間付きテキスト前ロール.txt)
-----------------------------
$設定$,1000,,「$設定$」,「番号(半角)」,「設定値(半角)」,
(中略)
$設定$,1000,,−−−−−ここから下が前ロール−−−−−−−
,0:39:30:379
スライド前ロールの時間,,clBlack
流しは映画などに字幕を,,clBlack
付けるのに便利です。,,clBlack
,0:39:37:339
時間を指定するのは手間,,clBlack
ですが、Gシリーズなどで,,clBlack
手で流した時間を読み込,,clBlack
むこともできます。,,clBlack
-----------------------------
「保存」ページの「テキスト形式変換」の「変換読込」ボタンで読み込みます。
「自動流し」の始/次」ボタンを押すと、複数行が指定時間通り流れます。
4)手動で流す方法
「表示・送信」ページの左側の「目次部」で反転表示されている部分が「次に表示する」ページです。
反転部分は、↑キー、↓キーで上下に移動できます。F1キーを押すと、そのページが表示されます。
★マウスで離れた行をクリックしてからF1キーを押しても表示されます。
マウスを使う方法は、大きな前ロールになった時に便利ですから覚えておいてください。
5)次に「ルビ」を付けてみます。
メモ帳などで、次のように編集します。横方向の位置は、後で見ながら修正するので、適当に空白を入れておきます。
●(4b【例】ルビ付きテキスト前ロール.txt)
-----------------------------
$設定$,1000,,「$設定$」,「番号(半角)」,「設定値(半角)」,
(中略)
$設定$,1000,,−−−−−ここから下が前ロール−−−−−−−
,0:39:30:379
スライド前ロールの時間,,
まえ じかん,ルビ,
流しは映画などに字幕を,,
なが えいが じまく,ルビ,
付けるのに便利です。,,
つ べんり,ルビ,
-----------------------------
ルビを付ける次の行に、ルビを書いた後に「,ルビ,」と追記します。
「,ルビ,」の「,」は半角です。注意してください。
「保存」ページの「テキスト形式変換」の「変換読込」ボタンで読み込みます。
(例は、1ページのみルビをつけてあります。残りは後で付けます。)
ルビが表示されますが、横の位置が合っていません。
6)ルビの横位置を合わせます。
「作成・修正」ページの「行指定」ページを開きます。
ルビ行を表示して、スペース(空白)を入れて横位置を合わせます。
★ルビ行を表示する便利な方法
「表示文」の枠にカーソルがある時は、↑キー↓キーで行を移動できます。
7)手動で直接ルビをつけて完成させます。
「次ページ」ボタンを押して、2ページ目を表示させます。
「表示文」の枠をマウスでクリックして、カーソルを移動させてから、「Enterキー」を押します。
2行目に新しい行が挿入されるのでルビを入力します。(まだ横位置は気にしません。)
「行指定」ページの右上にある「ルビ規定値適用」ボタンを押します。
今、入力した行が、1行目のルビ行になります。空白を入れて横位置を合わせます。
次の行を表示させて、同様に繰り返します。
「保存」ページの「テキスト形式変換」の「変換保存」ボタンで保存すると次のようになります。
●(5b【例】完成ルビ付きテキスト前ロール.txt)
8)フォント色や背景色などを、規定値を使って変更してみます。
「作成・修正」ページで1ページ目を表示します。
「ページ全体」ページで次の指定をします。
a)「表示消去&背景色」で「色指定」ボタンを押し、「ピンク」を指定します。
b)「横位置」を「20」、「縦位置」を「20」にします。
「行指定」ページで1行目を表示して、次の指定をします。
c)「横位置」を「40」、「縦位置」を「40」にします。
d)「フォント色」を「青」のボタン押します。
e)「縁取り」を「指定する」にし、色を黄色にし、幅を「1」にします。
「規定値」ページを開きます。
「新ページ・一行目」の「規定値にする」のボタンを押します。
次にもう一度、「行指定」ページを開きます。
ルビ行(2行目)を表示して、次の指定をします。
f)「フォント色」を「黒」を指定します。
g)「縁取り」を「無し」を指定します。
「規定値」ページを開きます。
「ルビ行(オフセット行)」の「規定値にする」のボタンを押します。
これで、「新ページ・一行目」と「ルビ行」の規定値が保存できました。
この規定値を全体に反映するために、一度保存してから、再読込します。
「保存」ページの「テキスト形式変換」の「変換保存」ボタンで保存し、もう一度読込みます。
<注意>読込む時に「各行の色指定より規定値を優先」のチェックを入れます。
●(6b【例】規定値指定ルビ付きテキスト前ロール.txt)
全てのページに規定値が反映されているのを確認してください。
「各行の色指定より規定値を優先」のチェックを外して読込んで、違いを理解してください。
9)特定の行のみ色を変えて見る。
テキスト形式では、各行のフォント色のみ指定することができます。
各行の色指定は、規定値の色指定より優先します。
「作成・修正」ページの「行指定」ページを開きます。
1ページ目の3行目(本文の2行目)のフォント色を赤に指定します。
ルビの色は変わらず、5行目(本文の3行目)のみが変わっている事に注意してください。
これを保存し、読込みます。設定が、保存されていることを確認してください。
<注意>読込む時に「各行の色指定より規定値を優先」のチェックを外します。
●(7b【例】行の色指定テキスト前ロール.txt)
この例の2ページ目の様に、ルビ行も含めて、1行づつの色指定を保存できます。
(注意−1)
テキスト前ロールでは、フォントの大きさや位置などは規定値として記録されます。保存する時は、「規定値」ページで値を規定値に反映させてください。
スライド前ロールを読み込んだりして、フォントの大きさや位置などが設定されると、その情報がテキスト前ロールを読み込んでもそのまま残ります。
リセットしたい場合は、標準設定のスライド前ロールを読み込むか、IPtalkを一度終了してください。
(注意−2)
時間付きのテキスト前ロールを読み込む場合、1ページ目の時間は有効になりません。ダミーページを入れてください。
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D<映画などでスライド前ロールを使用する場合の一般的な注意>
「説明」ページより
(注意−1)
映画などの字幕で長時間スライド前ロールを表示していると不定期に字幕の表示が遅れる場合があるという情報があります。
これは、表示に使うパソコンが省電力設定などがされていて、一定時間後にハードディスクを止めたりしているのが原因と考えられています。
(注意−2)
家でパソコンを使っている時はあまり気づかないのですが、暗い会場でプロジェクタなどで投影した時、前ロールを表示した瞬間に一瞬フラッシュの様に白くなる場合があります。
スライド前ロールの表示の大きさがパソコンの画面から外れている場合にそうなります。
スライド前ロールを作ったパソコンの画面と本番で使うパソコンの画面の大きさが違うと、なかなか気づき難い不具合です。
このようなためにも、リハーサルは「本番で使う」パソコンや機材で試してみてください。
(注意−3)
映画の前ロールは非常に長くなります。
スライド前ロールで一度に読み込める長さには限界があります。
試してみて、不具合がある時は分割してください。
(注意−4)
自動流しは一度できてしまえば楽なのですが、時間を合わせる手間が大変です。
F1キーで人手で流す方法も検討してみてください。
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I<自動流しの方法>
「説明」ページより
基本的には、Gシリーズの「原稿前ロール」の自動流しと同じです。
1)「時間指定のあるスライド前ロール」か「時間付きテキスト前ロール」を読み込みます。
2)目次部で開始する行にカーソルを移動させます。
3)「自動流し」の「始/次」のボタンを押します。(時間通りに流れ始めます。)
4)表示が遅れたり、早過ぎたりしたら、「表示を全体に遅らせる」のスライドバーで調整します。
スライドバーにフォーカスがある時、矢印キーで0.1秒づつ、PageUP/Downキーで1秒づつ動きます。
5)時間より前に流したい時は、「始/次」のボタンを押します。
6)途中で止める時は、「停止」のボタンを押します。
「時間」ではなく「時刻」を指定して前ロールを流す事もできます。
7)「自動流し」の「時刻指定」のチェックを入れます。
「時刻」を指定して流す前ロールは最初にダミーのページを入れてください。
「始/次」ボタンを押したページがとりあえず流れ、次のページで指定された時刻から開始するからです。
(注意−1)
テープレコーダーや家庭用のビデオと時間指定をして前ロールの字幕を合わせようとすると毎回少しづつずれてしまいます。
これは、テープレコーダーやビデオの再生時間が電源の電圧変動などで、そのたびごとに微妙にちがってしまうからです。
IPtalkの再生時間は、パソコンの内蔵時計を利用しているので、かなり正解で、映画など時間に正確な映像と合わせる時は、そのたびにずれるというようなことはありません。映画などの字幕の場合、一度、前ロールと合わせてみて、1時間当たりにずれる秒数を計測し、「指定時間を伸縮させる」にずれの秒数を入力してください。
テープレコーダなどと合わせる場合は、時間指定を調整するのではなくて、「全体に遅らせる」のスライドバーでその場で微調整するのが良いと思います。
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