IPtalk9t69cで最新版のJulius4.6を使う方法
IPtalk9t69cから起動するJuliusは、2016年9月に公開されたバージョン4.4.1です。
その後、2019年1月にバージョン4.5が公開されて、さらに2022年9月2日にJuliusの最新版、4.6が公開されました。
https://julius.osdn.jp/index.php?q=newjulius.html
また、Julius音声認識パッケージも、IPtalk9t69cは、2018年に公開のバージョン4.4.2.1aでした。
その後、2019年4月にバージョン4.5が公開されています。
https://julius.osdn.jp/index.php?q=dictation-kit.html
つまり、IPtalkで利用できる最新のJuliusはバージョン4.6、Julius音声認識パッケージはバージョン4.5となります。
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2016年9月
IPtalk9t69cで使用
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2019年1月
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2022年9月
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Julius
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Julius4.4.1
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Julius4.5
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Julius4.6
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音声認識パッケージ
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バージョン4.4.2.1a
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バージョン4.5
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最新のJulius4.6は、GPUを使用することで、CPUに比較して4倍程度の高速化を実現したそうです。
また、認識率も向上しているとのことです。
https://www.youtube.com/watch?v=OuDq9GrxuU4
この説明書では、IPtalk9t69cに同梱してある説明書の手順でJulius4.4.1を使えるようになっている時に、Julius4.4.1をJulius4.6に差し換える方法を説明します。
【概要】
@
IPtalk9t69c【フルセット】のフォルダーの中にインストールしてある「ssr-kit-v4.4.2.1a」フォルダーの中の「julius.exe」を置き換えます。
A
同じ「ssr-kit-v4.4.2.1a」フォルダーの中の「main.jconf」の最後に「-lv 800」と「-fvad 3」の行を追加します。
No
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操作
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反応
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1
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@
以下のURLを開きます。
https://github.com/julius-speech/julius/releases
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@
以下のページが開きます。

ずっと下の方に以下があります。

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2
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「julius-4.6-win32bin.zip」をクリックしてダウンロードします。

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@
「保存ファイル名を入力してください。」ウィンドウが現れるので、適当な場所にダウンロードします。
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3
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@
ダウンロードしたzipファイルの中に
「julius-4.6-win32」フォルダーがあり
そのフォルダーの中に「bin」「include」「lib」の
フォルダーがあり
「bin」の中を見ると

Julius.exeがあります。

この「Julius.exe」をコピーします。
(右クリック→コピー、または、Ctrl+c)
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@
張り付け先は・・
「IPtalk9t69c【フルセット】」のフォルダーの中に
「ssr-kit-v4.4.2.1a」フォルダーがあって

その中の「julius.exe」に上書きで張り付けます。

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4
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@
「main.jconf」を書き換えます。
「Julius.exe」を上書き張り付けしたフォルダーに
「main.jconf」があります。

メモ帳で開きます。
A
一番下までスクロールして、一番最後に以下の2行を追加します。
「-lv 800」と「-fvad 3」
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@
メモ帳で開いたところ

A
2行を追加しました。

上書き保存でメモ帳を閉じます。
★念のため、拡張子がtxtになっていないか確認してください。
以上で完了です。
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5
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IPtalk9t69cの「@Julius本体を起動」ボタンを押し
「AJulius2IPtalkを起動」ボタンを押すと
Julius4.6が起動します。

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【ヒント】
起動後のメッセージなどで、バージョン4.6が動作して
いる確認ができると良いのですが、メッセージの違いはないようです。
【ヒント】
Julius音声認識キットには4万語程度しか辞書に登録されていないため、登録されていない単語は認識しません。
必ず辞書登録ツールで、単語を登録してください。
手間はかかりますが、一度登録してしまえば、認識率は格段に向上します。
使い方は、IPtalk9t69cの同梱説明書のP241「辞書ツールを使う準備」辺りから読んでください。
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おわり
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