<9i,9s,9g> 3-1-0-7)表示済み文の修正をする時の注意
IPtalkには、表示した文を修正する方法がいくつかありますが、主に使われているのは次の2つの方法です。
1)「送」ボタン修正
2)Undo(F9)キー
実際の操作は、「講習会」ページの「表示済み文の修正」を試してみてください。
1)「送」ボタンを使って、表示済み文を修正する場合は、表示用のIPtalkと修正係りのIPtalkの行数と桁数を合わせてください。
9iシリーズは、「表示1」ページの「パートナーと行数・桁数を合わせる」のボタンを押します。
9sシリーズから行数と桁数を合わせることは少ないと思いますが、「表示1」ページの「「パートナーと位置・大きさ・行数を合わせる」のボタンで合わせることができます。
2)「送」ボタンを使わず、単に交互に入力するだけでしたら、ウィンドウの大きさなどを合わせる必要はありません。
3)直前に表示した文なら、F9キーを押すと入力部に戻して修正する事ができます。(Undo)F9キーは、ウィンドの大きさなどを合わせる必要はありません。
注意)「送」ボタン修正とF9を混ぜて使うと表示が乱れる事があります。
<余談>
パソコン要約筆記が手書きの要約筆記に劣る点は幾つかあるのですが、「表示してしまった文の修正」が難しいという事もその一つです。
IPtalkを最初に作った時に考えたのが「送」ボタン修正でした。これは、画面を修正部分も含めて一気に転送して表示するので、表示を見ている方には訂正した部分だけが変わった様に見えます。
この方法は、修正表示の方法としては理想的なのですが、入力速度が速くなると訂正して送信するという手順を踏んでいる時間が足りなくなるという欠点が出てきました。また、その部分だけが修正されるので、見ている方が「どこが修正されたか判らない」というのも欠点と指摘されました。これなどは、利点と思った事が欠点になった良い例ですね。
それで、次に考えたのが、Undoです。一度表示に流した文を入力部に戻して訂正する方法です。これは、入力速度が速い場合でも、入力者にストレスなく使われています。しかし、この方法にも、欠点があって、「表示がカクっと戻るのは目が疲れる」という指摘がありました。この対策として「表示2」ページの「Undoの表示方法」の「再描画する」のチェックを作りました。チェックを外すとUndoしても表示がカクっと動く事はなくります。しかし、依然として、表示文が現れたり消えたりするのは、不自然に見えるという指摘があります。
この様な事を考えると、やはり、表示する時は、間違いのない文を表示するというのが一番だという、当たり前の結論になります。これは、入力者が間違いのない文を入力するという事が大事であると事です。しかし、人間ですから、どんな熟練者でも、常に正しい文を入力するのは不可能です。それで、表示する前に確認用のウィンド(確認修正パレット)に入力文を転送し、確認修正係が点検して、必要なら訂正してから表示に送るという機能も作りました。しかし、この方法では、当然、表示が遅れてしまうというわけです。
即時性というのも、パソコン要約筆記が手書きの要約筆記に劣ると指摘されるものの一つなのですね。
そんな訳で、修正については(も)、決定打の無いまま試行錯誤を未だに続けている訳です。
<2001年4月追記>
これを書いている2001年4月になって、「送」ボタン修正を使っている方が大勢いる事をMLでやっと知りました。
これまでの「送」ボタン修正、ワープロ画面の欠点は、修正している間に入力されるとカーソル位置が飛んでしまうという点でした。その対策として、修正している間はワープロ画面を停止させる「止」ボタンを追加しました。
2年前に「送」ボタンを作った時に、当然あって良い機能だったと思います。今まで不完全な機能を使っていただいていた方には申し訳なかったと思います。