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5-1-14) 14日目 テンプレート前ロール(9i、9hシリーズ)
(「保存」ページの「初期値に戻す」のボタンを押してから実習してください。)
14日目は、テンプレート前ロールの勉強をします。
テンプレート前ロールは、9iシリーズ、9hシリーズのみの機能です。
9iシリーズの「テンプレート前ロール」には、「テンプレートモニター」や「テロップへ送信」などの機能が追加になっています。
テンプレート前ロールウィンドは、準備した前ロールを修正したり追加して流すのに適しています。
ワープロの様にウィンドの中をカーソルで自由に動き回り、文字を削除・挿入したり、行を連結する事ができます。準備した前ロールを雛形(テンプレート)にして入力する事からこの名前を付けました。
Fキーで登録できる文字では不足する場合に利用する事ができます。
氏名や定型文が多いリアルタイム入力の場合、テンプレート前ロールを入力部のように使う事ができます。(例えば、スポーツ大会の入場行進の実況中継など)
「補助W」ページの「前ロール」の「テンプレート前ロール」のボタンを押すと「テンプレート前ロール」ウィンドが開きます。
下は、9iシリーズの「テンプレート前ロール」ウィンドです。
使い方は、「原稿前ロール」ウィンドと似ていますが、前ロールを流すのはEnterキーではなくて、F1キーを押します。
「前ロールの読込」「表示する前ロールは?」やフォントや背景色の指定は、「原稿前ロール」と同じです。
現場で混乱しない様に、原稿前ロールを前ロールA、B、Cとしたのに対して、テンプレート前ロールでは、前ロール1,2,3と名前を付けました。
では、テンプレート前ロールを流してみましょう。
A)テンプレート前ロールを流す
No | 操作 | 操作した時の反応 |
A1 | 「補助W」ページの「前ロール」の「テンプレート前ロール」のボタンを押します。 「テンプレート前ロール」ウィンドを移動して表示部が見える様にしてください。 |
ウィンドが現れます。 |
A2 | F1キーを押して下さい。 | カーソル(キャレット)のあった行が表示に流れて、行が1行スクロールする事を確認してください。 |
A3 | ↓キーでカーソル(キャレット)を下の行に移動して、もう一度F1キーを押して下さい。 | 表示へ流した時のスクロールの動作を確認してください。 |
A4 | →キーで、カーソル(キャレット)を行の途中に移動し、F1キーを押して下さい。 | 行の途中にカーソルがあっても、1行全部が表示に流れる事を確認してください。 |
A5 | →キーで行の途中にカーソル(キャレット)を移動して、Enterキーを押して下さい。 | 行が分割される事を確認してください。 |
A6 | 行に新しい文字を挿入したり、修正してみてください。最後にF1キーを押して、表示に流します。 | この時、分割したり、修正した文がそのまま残っている事に注意してください。 |
A7 | F12キーを押すと、空行が送られる事を確認してください。 | この時に、前ロールがスクロールしない事に注意してください。 |
A8 | 「カーソルより前を送る」のチェックを入れます。 | |
A9 | →キーでカーソル(キャレット)を行の途中に移動させます。F1キーを押します。 | カーソル(キャレット)より前が表示に送られ、前ロールはスクロールせず、カーソル(キャレット)の位置もそのままな事を確認してください。 |
A10 | 「カーソルより前を送る」のチェックを外します。 「送った部分は消す」のチェックを入れます。 →キーでカーソル(キャレット)を行の途中に移動し、F1キーを押します。 |
カーソル(キャレット)のある行全体が消えて、表示に送られて、カーソル(キャレット)は次の行に移動する事を確認してください。 |
A11 | この時、Undo(F9キー)してください。 | 送った文がカーソル(キャレット)のある所に戻って来る事を確認してください。 |
A12 | 「カーソルより前を送る」と「送った部分は消す」のチェックを両方入れます。 「この時に自動的に進める桁数」は「1」のままにします。 「表示1」ページの「空行のみ改行」のチェックを入れます。 F1キーを押すと、 |
1文字づつが表示に送られます。 この時、空行を送らなくても、前ロールの行が変わると表示も改行されている事を確認してください。 |
A13 | 「この時に自動的に進める桁数」に半角で「1000」と入力してください。F1キーを押します。 | 1行づつ表示に送られ、「空行のみ改行」にしてあっても、改行も前ロール通りになる事を確認してください。 |
A14 | 「前ロールの読み込み」の1,2,3のボタンで前ロールを読み込んでください。読み込める前ロールは、テキスト文です。 | |
A15 | 「追加」のチェックを入れて読み込み、前に読み込んだ文の後に追加読み込みされる事を確認してください。 | |
A16 | 「表示する前ロールは?」の1,2,3のラジオボタンを押して、いろいろな表示ができる事を確認してください。 | |
A17 | 「12」と「123」のラジオボタンを押した時に、tabキーでカーソル(キャレット)が各前ロールの間を移動する事を確認してください。 | (原稿前ロールの様に、どこにカーソル(キャレット)があるかの表示はありません。) |
A18 | 下の前ロール部との境界をマウスでつまんで移動させてください。 | |
A19 | 「表示する前ロールは?」で「123」のラジオボタンを押してから、「テンプレート前ロール」ウィンドの幅を小さくしてください。 | 前ロール1の枠が小さくなった事を確認してください。 |
A20 | 「123」のボタンをもう一度押すと、 | 各前ロールの幅が均等になる事を確認してください |
注意 A1 |
「テンプレート前ロール」は、「原稿前ロール」の様に連動してスクロールさせる機能はありません。 |
ここからは、9iシリーズのみの機能を説明します。
B)前ロールの保存(9i)
テンプレート前ロールは、修正しながら流していくので、流した後の前ロールは準備したものとは違っています。
このため、前ロールを保存する機能があります。
(9iシリーズのみ) | ||
No | 操作 | 操作した時の反応 |
B1 | 「前ロールの保存」の「1」のボタンを押します。 | 「名前をつけて保存」のウィンドが現れます。 |
B2 | 名前を入力し、「保存」のボタンを押します。 | テキストで保存されます。 |
C)前ロール1の自動流し(9i)
前ロールを指定した速度で自動で流すことができます。
サークルなどの練習会で、「100文字/分」などと速度を決めて例文を読み上げる時に使うと便利です。
流すのは前ロール「1」です。流し始めるのはカーソルの位置からです。
「自動流し開始」のチェックを入れると、自分の「表示1」の「改行方法」の「空行のみ改行」のチェックが入ります。
「自動流し開始」のチェックを外すと流すのを止め、チェックを元に戻します。
(9iシリーズのみ) | ||
No | 操作 | 操作した時の反応 |
C1 | 「自動流し開始」のチェックを入れる | 「カーソルより前を送る」のチェックが入ります。 「表示1」ページの「空行のみ改行」のチェックが入ります。 1文字づつ表示に流れて、前ロールは1文字づつ消えていきます。 |
C2 | 「自動流し開始」のチェックを外します。 | C1で入れたチェックが元にもどります。 表示が止まります。 |
C3 | 流す速度をUpDownで200文字/分に変更します。 | 「200」文字/分と表示されます。 |
C4 | 「自動流し開始」のチェックを入れる | 前の二倍の速度で表示に流れます。 |
C5 | 「自動流し開始」のチェックを外します。 |
注意 C1 |
他のパソコンは、自動では、「空行のみ改行」のチェックが入らないのに注意してください |
注意 C2 |
速い速度を指定する流す速度の誤差は大きくなります。 |
D)テンプレートモニター(9i)
テンプレート前ロールには、原稿前ロールのように「連動」の機能がありませんが、代わりに「テンプレートモニター」があます。このモニターを使うと、前ロールのどの行を流しているかだけではなくて、修正している様子もモニターすることができます。
テンプレートモニターは、「補助W」ページの「前ロール」の「テンプレート前ロールモニター」のボタンを押すと表示されます。(下図)
テンプレート前ロールモニターは、上下2段でできていて、上が2行、下が5行の固定です。下の段の1行目に、今流そうとしている行が表示されます。
モニターに流す人は、「テンプレート前ロール」の「モニターに送信」の「班全員に送信」か「パートナーのみ」のチェックを入れます。
実際にやってみた方が分かりやすいので試してみましょう。
まず1人でやってみます。
(9iシリーズのみ) | ||
No | 操作 | 操作した時の反応 |
D1 | 「補助W」ページの「前ロール」の「テンプレート前ロール」のボタンを押します。 | 「テンプレート前ロール」ウィンドが表示されます。 (以下、「前ロール」と表記) |
D2 | 「補助W」ページの「前ロール」の「テンプレート前ロールモニター」のボタンを押します。 | 「テンプレート前ロールモニター」ウィンドが表示されます。 (以下、「モニター」と表記) |
D3 | 「テンプレート前ロール」ウィンドの「モニターに送信」の「自分に表示」のチェックを入れます。 | |
D4 | 「テンプレート前ロール」ウィンドの前ロールのカーソル(キャレット)を矢印キーで移動させてみます。 | 「モニター」に前ロールが表示されます。 カーソルのある位置は、下の段の一行目に表示されることに注意してください。 |
D5 | 前ロールを修正します。 | 修正しているところが、「モニター」に表示される |
D6 | 「モニター」のフォントボタンを押して、文字を大きくします。 | 「モニター」の文字が大きくなっても、枠が自動的に大きくならないことに注意してください。 |
D7 | 「モニター」の大きさと上段と下段の間の境界を動かして、文字が表示されるように調整します。 「前ロール」のカーソルを動かして、見やすいように調整します。 |
|
D8 | 「モニター」ウィンドの横幅を小さくして、一行が横にはみだすようにします。 | 行末が表示されていないのに注意してください。 |
D9 | 「モニター」ウィンドの「右端で折り返す」のチェックを入れます。 | 「モニター」の上段の行が増えて、はみ出していた行末が改行されて表示されます。 |
「モニターに送信」の「自分に表示」は、他の人のモニターにどんな風に写っているかを確認するためにあります。
では、次は、3台で試します。
AさんとBさんは、パートナーになります。
(9iシリーズのみ) | ||
No | 操作 | 操作した時の反応 |
D10 | Aさん、Bさん、Cさんとも、「前ロール」と「モニター」を表示します。 「モニターに送信」の3つあるチェックは、全て外します。 |
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D11 | AさんとBさんは、パートナーになります。 | |
D12 | Aさんは、「モニターに送信」の「班全員に送信」のチェックと「自分に表示」のチェックを入れ、「前ロール」のカーソルを動かします。 | Bさん、Cさんの「モニター」に表示されることを確認します。 Aさんの「モニター」の表示は、Bさん、Cさんと同じであることを確認してください。 |
D13 | Aさんは、「班全員に送信」のチェックを外し、「パートナーのみ」のチェックを入れて、「前ロール」のカーソルを動かします。 | Bさんの「モニター」には表示されますが、Cさんの表示は動かないことに注意してください。 Aさんの「モニター」には、自分の動きが表示されます。 |
D14 | Bさんが「パートナーのみ」のチェックを入れて、 「前ロール」のカーソルを動かします。 |
Aさんの「モニター」に表示されますが、Cさんの表示は動かないことに注意してください。 |
D15 | Aさん、Bさんが同時にカーソルを動かします。 | Aさんの「モニター」には、Bさんの表示が、 Bさんの「モニター」には、Aさんの表示が出ることを確認してください。 Cさんの「モニター」は動きません。 この時、Aさんのモニターは、Bさんの動きと自分の動きが交互に表示されるので、見難い表示になっていることに注意してください。 |
D16 | Aさんは、「自分に表示」のチェックを外します。 Aさん、Bさんが同時にカーソルを動かします。 |
今度は、Aさんの「モニター」は、Bさんの表示のみが出るので、見やすい表示になっているのを確認してください。 |
D17 | 次に、Aさん、Bさんとも、「パートナーに送信」のチェックを外し、「班全員に送信」のチェックを入れます。 | |
D18 | Aさんが、「前ロール」のカーソルを動かします。 | Bさん、Cさんの「モニター」の表示が動きます。 |
D19 | Bさんが、「前ロール」のカーソルを動かします。 | Aさん、Cさんの「モニター」の表示が動きます。 |
D20 | Aさん、Bさんが同時にカーソルを動かします。 | Aさんの「モニター」には、Bさんの表示が、 Bさんの「モニター」には、Aさんの表示が出ます。 しかし、Cさんの「モニター」は、Aさんの表示とBさんの表示が交互に表示されるので、非常に見難い表示になることを注意してください。 |
このように、「班全員に送信」のチェックを入れて、複数の人が同時にカーソルを移動させると、見難い画面になります。しかし、誰かがいじっているというのが分かるので、このことを承知して使うこともできます。
注意 D1 |
モニターに送信するタイミングは、前ロール上でキー操作をした時。マウスやtabキーで前ロール間を移動した直後はモニターに反映されていない事に注意してください。 |
E)F1キーでテロップに送信(9i)
前ロールを「お知らせウィンド」テロップに送信することができます。
「F1キーでテロップに送信」の「1」「2」「3」にチェックを入れると、その前ロールでF1キーを押すと、表示部ではなくテロップに送信されます。
「カーソルより前を送る」のチェックや「送った部分は消す」のチェックも同じように動作します。
「自分に表示する」のチェックを入れると、自分だけにテロップ表示します。
「他の人に送信する」のチェックを入れると、同じ入力班の人に送信します。
テロップの設定は、「お知らせ」ウィンドで事前に設定しておきます。
設定の方法などは、18日目の「5-1-18)お知らせウィンド」で勉強します。
では、「自分に表示する」のチェックを入れて、自分に表示させて試してみましょう。
(9iシリーズのみ) | ||
No | 操作 | 操作した時の反応 |
E1 | 「テンプレート前ロール」ウィンドの「F1キーでテロップに送信」の「1」のチェックと「自分に表示する」のチェックを入れます。 「前ロール」でF1キーを押します。 |
F1キーを押した行がテロップで表示されます。 |
E2 | カーソル(キャレット)を行の途中まで進めて、F1キーを押します。 | 1行全てがテロップ表示されたことに注意してください。 |
E3 | 「カーソルより前を送る」のチェックを入れます。 カーソル(キャレット)を行の途中まで進めて、F1キーを押します。 |
カーソルより前の部分だけが、テロップ表示されたことに注意してください。 |
E4 | 「送った部分は消す」のチェックを入れてください。 カーソル(キャレット)を行の途中まで進めて、F1キーを押します。 |
カーソルより前の部分が消えて、消えた部分だけが、テロップ表示され、たことに注意してください。 また、カーソルは、自動的に1文字右に移動しています。 |
E5 | 「F1キーでテロップに送信」の「1」のチェックを外します。 カーソル(キャレット)を行の途中まで進めて、F1キーを押します。 |
テロップではなくて、表示部に表示されたことに注意してください。 |
「他の人に送信する」のチェックを入れて同じ操作をすれば、他の人にも同じように表示されます。
これで、14日目の勉強は終わりです。
お疲れさまでした。