(「保存」ページの「初期値に戻す」のボタンを押してから実習してください。)
7日目は、表示用のパソコンを調整する方法について勉強します。
IPtalkは、表示用の9sシリーズと入力用の9iシリーズがありますが、入力用の9iシリーズでも特に凝った表示をしないのなら表示用として使うことができます。
表示用パソコンでIPtalkを使う場合、入力部などやタグなどは必要ありません。
「表示1」ページの「入力人数は?」で「表示用」のボタンを押すと、入力部などが消えます。
ここでF1キーを押すと、ウィンドの枠やタグも消えて、表示専用の「枠なし画面」になります。
A)枠なし画面
IPtalkを表示専用の「枠なし画面」にしてみます。
試すには、2台のパソコンが必要です。
No | 操作 | 操作した時の反応 |
A1 | 7行以上の文を入力します。 | 表示部に6行の文が表示されています。 |
A2 | 「表示1」ページの「入力人数は?」の「表示用」のボタンを押します。 | 説明のウィンドが表示されますので読んでください。 メインウィンドは、「表示入力」ページになります。 |
A3 | 説明のウィンドの「ok」ボタンを押します。 | 説明のウィンドが閉じます。 「表示・入力」ページには6行が表示されています。 |
A4 | マウスを「表示部」の上に持って行きます。 | 「表示部」の上では、マウスカーソルが消えることを確認してください。 |
A5 | F1キーを押します。 | 説明のウィンドが表示されます。 メインウィンドのタグや枠が消えています。 |
A6 | 説明のウィンドの「ok」を押します。 | 説明のウィンドが閉じます。 「表示・入力」ページには、6行が表示されています。 |
A7 | 他のパソコンで何か入力してもらいます。 | 画面の下の部分に空白を置いたまま、6行でスクロールします。 |
A8 | F3キーを押します。 | 表示が、7行に調整されます。 |
A9 | 他のパソコンで何か入力してもらいます。 | 7行で画面いっぱいにスクロールします。 |
A10 | F1キーを押します。 | ウィンドの枠とタグが表示されます。 |
A11 | 「表示2」ページの「マウスカーソルの非表示」の「クリックすると消える」のチェックを入れます。 | 表示は特に変化しません。 |
A12 | 「表示・入力」ページを開きます。 マウスカーソルを表示部の上にもって行き、左クリックを数回します。 |
クリックするたびに、マウスカーソルが、「消える」→「矢印」→「指マーク」と変化します。 (「指マーク」は、前ロールの字幕などで「棒差し」として使います。) |
A13 | 「表示1」ページの「入力人数は?」の「1人で」のボタンを押します。 | 「表示・入力」ページが表示されます。 入力部が現れているのを確認してください。 (1人でノートテイクの用に入力し、隣で見てもらう場合に使います。) |
A14 | 「表示1」ページの「入力人数は?」の「2人入力」のボタンを押します。 | 「表示・入力」ページが表示されます。 入力部とモニター部が現れているのを確認してください。 |
ヒント A1 |
一人で試している場合は、表示専用にしてしまうと、入力部が無くなるので、表示を流す事ができないので、スクロールなどの見た目が判りません。9iシリーズ、9hシリーズを使っている場合は、「補助W」ページの「サブ入力ウィンド」の「サブ入力W」のボタンを押して「サブ入力ウィンド」を表示させて入力して下さい。 |
ヒント A2 |
A8の操作で、F3キーを押すと「枠なし画面」一杯に表示行数を調整します。 「ワ」ボタン修正を使う場合は、表示用IPtalkと修正係のIPtalkの行数と桁数を合わせる必要があるので、このF3キーを押さなければ、2人入力のIPtalkと表示用IPtalk行数が合っています。 |
B)背景ビットマップ(9s,9hのみ)
表示部の背景色を指定する方法は、2日目に勉強しましたが、単一色ではなくて表示部の背景に画(ビットマップ画像(BMP)やJPEG画像(JPG))を表示することができます。(この機能が使えるは、sシリーズとhシリーズのみです。)(hシリーズは、JPEG画像は読み込めません)
会議などの字幕では使うことは無いと思いますが、パーティーなどで華やかな雰囲気を演出するのに使うと良いと思います。
では、実際に試してみましょう。
背景に表示するビットマップ画像は、何でも良いのですが、Windowsに必ず付属している壁紙を使います。「C:¥Windows\」にあります。
試すには、2台のパソコンが必要です。
9sシリーズ、9hシリーズのみ | ||
No | 操作 | 操作した時の反応 |
B1 | 「表示2」ページの「背景のビットマップ」の「背景1読込」ボタンを押します。 | 「ファィルを開く」のウィンドが開きます。 |
B2 | C:のWindowsのフォルダーの中に壁紙のビットマップが入っています。その中から適当に壁紙の画像を選びます。 もし、「花見.bmp」があれば、それを選んでください。(理由は、単に私の好みです。) |
「背景1」のサムネイル(小さな画像)に読み込んだビットマップ画像が表示されます。 |
B3 | 同様に「背景2読込」ボタンを押して、他の画像を読み込みます。 もし、「雲.bmp」があれば、それを選んでください。(理由は、単に私の好みです。) |
「背景2」のサムネイル(小さな画像)に読み込んだビットマップ画像が表示されます。 |
B4 | 「表示1」ページの「入力人数は?」で「表示用」のボタンを押します。 | 説明のウィンドが表示されます。 |
B5 | 説明のウィンドの「ok」ボタンを押します。 | 説明のウィンドが閉じます。 |
B6 | F1キーを押します。 | 説明のウィンドが表示されます。 「枠なし画面」になります。 表示部には、「背景1」に読み込んだビットマップ画像が表示されます。 |
B7 | 説明のウィンドの「ok」ボタンを押します。 | 説明のウィンドが表示されます。 |
B8 | 他のパソコンで何か入力します。 | ビットマップ背景の上で、入力された文字がスクロールして表示されます。 |
B9 | マウスを表示部の上に持って行き、右クリックを数回します。 | クリックするたびに、背景のビットマップ画像が「背景1」と「背景2」で切り替わることを確認してください。 |
B10 | F1キーを押し、表示を戻します。 | ウィンドの枠とタグが現れ、ビットマップ背景は消えて通常の「表示専用画面」になります。 |
注意 B1 |
この背景ビットマップを使うと、古いパソコンによっては、スクロールが非常に遅くなる場合があります。できるだけ新しい高機能なパソコンで使ってください。 |
注意 B2 |
9s26からJPEG画像(JPG)も読み込むことができるようにしました。9hシリーズや9gシリーズでは、JPEG画像を読み込むとエラーになります。 JPEG画像を扱えるようになったので、「ビットマップ背景」という名前は適当ではないのですが、この機能をその名前で呼んでいるので、マニュアルでは、そのままの表記にしています。 |
ヒント B1 |
「←」の背景を使って、吹き出し字幕をする事もできます。興味のある方は、試してみてください。 |
C)表示部スクロール速度
2日目に勉強した方法で、表示部の文字の大きさや色を見易いように調整して、「枠なし画面」にすれば、表示用のIPtalkの調整はほとんど終わりです。
後は、必要に応じて、表示が上に移動していく速度(スクロール速度)を調整します。
最新のパソコンでは問題は無いと思いますが、古いパソコンの場合は、スクロールする速度が入力の速度について行かないというような場合があります。そのような時は、表示が少しギクシャクするのですが、スクロール速度を上げる必要があります。
表示のスクロール速度を調整する方法を勉強します。
No | 操作 | 操作した時の反応 |
C1 | 設定を元に戻すために、「保存」ページの「表示設定などの保存読込」の「初期値に戻す」のボタンを押して下さい。 | ウィンドがパソコンの画面の左上に移動します。 (初めから左上にあれば動きません。) |
C2 | 「表示2」ページの「表示部スクール速度」の「スクロール速度自動加速」のチェックを外します。
(このチェックは、表示が間に合わなくなった時に自動的にスクロール速度を加速する機能です。) |
特に表示は変化しません。 |
C3 | 入力部で、数行入力してスクロール速度を覚えて下さい。 | 入力した文字が移動しながら表示されます。 |
C4 | 「表示2」ページの「表示部スクール速度」の「スクロール・移動量」に「1」と半角で入力します。
(数字は、一回に動くドット数です。) |
特に表示は変化しません。 |
C5 | 入力部で、数行入力します。 | C3より、滑らかに動きますが、速度が遅くなります。 |
C6 | 「スクロール・移動量」に「4」と半角で入力してください。 | 特に表示は変化しません。 |
C7 | 入力部で、数行入力します。 | C3と比較して、速度は速くなりましたが、ギクシャク動きます。 |
C8 | 次に「スクロール・間隔」を「300」と半角で入力してください。 (間隔」とは、一回に動く時間(ミリ秒)です。「300ミリ秒ですから、1秒に3回くらい動いている事になります。 ) |
特に表示は変化しません。 |
C9 | 入力部で、数行入力します。 | カクカクカクとゆっくりスクロールします。 |
C10 | では、次に「スクロール速度自動加速」の動作を確認します。 「スクロール移動量」を「2」に、「スクロール間隔」を「30」に戻します。 「スクロール速度自動加速」のチェックを入れて下さい。 素早く入力を10行くらい入れて下さい。 |
最初は、ゆっくりスクロールしていましたが、途中からスクロール速度が速くなります。
|
C11 | 「未表示行数」を「1」と半角で入力してください。 | 特に表示は変化しません。 |
C12 | 入力部で、数行素早く入力します。 | B10の時より、早い時期にスクロール速度が加速されるのが判ります。 |
C13 | 「1行づつ送る」のボタンを押して下さい。 | 「スクロール・移動量」の数値が「表示1」ページの「表示部」の「行数マニュアル調整」の「行間」の値と同じになります。 |
C14 | 入力部で、数行入力します。 | 1行づつスクロールします。 |
C15 | 「静止型表示」のチェックを入れて下さい。 | 特に表示は変化しません。 |
C16 | 入力部で、数行入力します。 | 表示部の上に入力した文が1回づつ表示されます。 |
これらの機能を組み合わせて、一番良い表示方法を設定するのですが、「静止型表示」と「一行づつ送る」を使わないのなら、そのパソコンで、できるだけ滑らかにスクロールする設定を見つけるのが良いと思います。
言葉の 説明 スクロール |
「スクロール」とは、「巻物」のことです。(お寿司ではなくて、「秘伝!IPtalkの奥義」などというような時代劇に出てくる「巻物」です。) 巻物をクルクルと巻きながら表示していくのに似ているということから、文字を移動させながら表示することをスクロールと言います。 |
9sシリーズのみ | |
ヒント C1 |
「スクロール・移動量」や「スクロール・間隔」は、「設定送信」ウィンドで遠隔操作できます。 詳細は、「機能説明」の「s3-3-12)設定送信ウィンド」を参照してください。 |
9hシリーズのみ | |
ヒント C2 |
9hシリーズには、スクロール速度の調整方法には、専用のウィンドがあります。「表示2」ページの「表示部スクロール速度」の「スクロール調整ウィンド」ボタンを押します。(「補助W」ページの「入力状況記録」の「入力状況記録」ボタンでも同じです。)「入力状況/クスロール調整」ウィンドが開きます。調整は、「スクロール調整」ページで行います。 調整の具体的な方法は、「スクロール調整方法」を参照してください。 |
ヒント C3 |
9hシリーズでも「スクロール・移動量」や「スクロール・間隔」は、「サブ入力」ウィンドの「設定送信」ページで遠隔操作できます。 詳細は、「機能説明」の「3-3-10-4)設定送信」を参照してください。 |
ヒント C4 |
9hシリーズでは、「入力1」ページの「F11キー」のチェックを入れ、F11キーを押すと、さらに何倍かに加速する事が可能です。 |
さて、これで7日目の勉強は終わりです。
スクロール速度や文字の大きさ色などの表示用のパソコンの調整は、理屈よりも、その時の利用者の意見を最優先すべきなのは言うまでもありません。
しかし、同時に異なる要望を言われた時は、本当に困ってしまいます。
みなさんも、いろいろと工夫してみてください。