5-1-11) 11日目 その他の機能(9hシリーズ)

(「保存」ページの「初期値に戻す」のボタンを押してから実習してください。)

今日は、9hシリーズの、「その他」ページなどにある、普段はあまり使わない機能について説明します。


A)ウィンドのスクロールバーを出す
IPtalkのメインウィンドにスクロールバーを出す事ができます。
IPtalkを小さくすると、設定画面の右や下の方のボタンを押したり枠に値を入力できなくなります。その様な時、チェックを入れるとスクロールバーが出て、ボタンなどを押す事ができます。

No 操作 操作した時の反応
A1 「全体」ページの「IPtalkのスクロールバー」のスクロールバー表示」のチェックを入れます。  
A2 IPtalkのウィンドを小さくします。 スクロールバーが出る事を確認してください。


B)ワープロ画面にスクロールバーを出す
表示部ワープロ画面にスクロールバーを表示する事ができます
これは、上に流れてしまった表示を見たい時などに使うと便利です。

No 操作 操作した時の反応
B1 「表示2」ページの「表示部ワープロ画面」の「スクロールバー表示」にチェックを入れます。  
B2 「ワ」ボタンを押してワープロ画面にします。 スクロールバーが出ている事を確認してください。


C)補助ウィンドを前面にする
補助ウィンドを前面にするボタンがあります。
省電力モードなどに入った時、練習リモコンなどが下に隠れてしまい、マウスでクリックしても前面に出て来ない時があるという報告があって作った機能です。しかし、その不具合が再現できなかったので、効果のほどは判りません。

No 操作 操作した時の反応
C1 「補助W」ページの「リモコンなどを前面にする」の「前面にする」ボタンを押す 補助ウィンドが上になります。


D)表示を発声する
表示を「読み上げソフト」で読み上げる事ができます。
これは、非常に特殊なシチュエーションのために作りました。ろう者がIPtalkを使って、会議に参加する場合に、ろう者が自分で入力し、自分が入力した表示文のみ「読み上げソフト」で発声させる事を想定しています。健聴者の発言は、音声認識ソフトなどでIPtalkに入力します。つまり、通常の情報保障のように「入力者」は存在していません。
ただ、このような用途以外にも、目の不自由な方が同席した時に、表示を「読み上げソフト」で発声するなどの使い方もあると思います。

No 操作 操作した時の反応
D1 「その他」ページの「表示文をクリップボードへ」の「入力文をコピー」のチェックを入れます。   
D2 「読み上げ」ソフトを起動し、「クリップボードを読み上げ」や「コピーバッファを読み上げ」の指定をします。   
D3 入力部で何か入力し、表示に流します。 この時、その文が発声される事を確認してください。
D4 他の人に、何か入力してもらい、表示に流します。 今度は、発声されない事を確認します。
D5 「受信文をコピー」にチェックを入れ、「入力文をコピー」のチェックを外します。  
D6 入力部で何か入力し、表示に流します。 発声されない事を確認してください
D7 他の人に、何か入力してもらい、表示に流します。 今度は、発声される事を確認します。

ヒント この「表示を読み上げる」のと同じよう練習リモコンでも発声することができます。
「機能の説明」の「練習」リモコンの「3-12-2)設定ページ」を参照してください。


E)メンバー探索ログ
「パートナー」ページの「メンバーを捜す」ボタンを押した時などの通信のログを取る事ができます。
IPアドレスを設定して、LANに接続した時に、特定の人パートナーになれないというような状況が稀にあります。その様な時に、IPtalkがどのような通信をしているかの記録を取る事ができます。それを詳しく調べれば、何が問題なのかのヒントが得られます。

No 操作 操作した時の反応
E1 「その他」ページの「メンバー探索ログ」の「ログ出力」のチェックを入れます。  
E2 「クリアー」のボタンを押します  
E3 「パートナー」ページの「メンバーを捜す」のボタンを押します。 「説明」ページを見ると、その時のメンバー探索の通信の記録が残っている事を確認して下さい。


F)チョコアに表示文を渡す
他のソフトに表示文を渡す事ができます。
表示用ソフトのRTDには直接、表示文を渡す事ができます。
それ以外のソフト、例えばIRCのチョコアなどにはEditSendを使って渡します。

No 操作 操作した時の反応
F1 EditSend.exeをIPtalkと同じフォルダーに入れておきます。  
F2 「その他」ページの「DDE通信」の「EditSend」のチェックを入れます。  
F3 EditSendを起動します。
起動したEditSendは、最小化しているので広げます。
 
F4 チョコアを起動します。「設定」「メッセージの設定」で改行をVK_Returnにしてください。
F5 EditSendでチョコアの入力部を指定します。
F6 入力部で何か入力します。 チョコア経由でIRCに表示される事を確認してください。
F7 他のIPtalkで入力します。 その文もIRCに表示される事を確認してください。

これで、11日目は終わりです。
お疲れさまでした。